Scratchでは、クローンを作成して繰り返し同じスプライトを生成し、ゲームやアニメーションを作成することができます。しかし、クローンを削除しないと、無限に増え続けてしまうことがあるため、「このクローンを削除する」ブロックを適切に使うことが重要です。
この記事では、「このクローンを削除する」を使った基本的なプログラムと、それを発展させたプログラムを紹介します。
1. 基本的なプログラム:クローンを一定時間後に削除
まず、クローンを一定時間ごとに作成し、数秒後に削除するシンプルなスクリプトを作成します。
1. 「緑の旗が押されたとき」
- 「ずっと」
- 「1秒待つ」
- 「自分のクローンを作る」
2. 「クローンされたとき」
- 「x座標を -240 にする」
- 「y座標を 0 にする」
- 「10 回繰り返す」
- 「x座標を 20 ずつ変える」
- 「0.1秒待つ」
- 「このクローンを削除する」

解説
- 「緑の旗が押されたとき」に、1秒ごとに自分のクローンを作成します。
- クローンは左端(x = -240)からスタートし、少しずつ右に移動します。
- 10回の移動を終えたら「このクローンを削除する」で消えます。
このプログラムを実行すると、スプライトが1秒ごとに左から右へ動き、移動が終わると消えるアニメーションが作成されます。
2. 発展プログラム:ランダムな位置でクローンを削除
次に、ランダムな位置にクローンを作成し、特定の条件を満たしたら削除するプログラムを作ります。
1. 「緑の旗が押されたとき」
- 「ずっと」
- 「1秒待つ」
- 「自分のクローンを作る」
2. 「クローンされたとき」
- 「x座標を -240 にする」
- 「y座標を -100 から 100 の間の乱数 にする」
- 「10 回繰り返す」
- 「x座標を 20 ずつ変える」
- 「もし y座標 > 0 なら」
- 「このクローンを削除する」
- 「0.1秒待つ」

解説
- クローンはランダムなy座標(-100~100の間)で作成されます。
- クローンは右方向に移動しますが、y座標が0を超えていたら削除されます。
- これにより、クローンが消える動作を作れます。
このプログラムを応用すれば、敵キャラクターの登場や、一定の条件を満たしたら消えるエフェクトなどを作成できます。
まとめ
「このクローンを削除する」を適切に活用することで、クローンが無限に増えすぎることを防ぎ、ゲームやアニメーションの動作をスムーズにできます。基本の使い方を理解したら、条件を変えて応用すると、より複雑な動きのプログラムを作成できるようになります。
ぜひ試してみてください!