Scratchは、子供から大人まで楽しめるビジュアルプログラミング環境です。その中でも「調べる」カテゴリにある 「現在の年」 ブロックは、コンピュータの内部時計から現在の年を取得する際に使用します。今回は、この「現在の年」ブロックを使った基本的なプログラムと、応用的なプログラムの2つを紹介します。
1. 基本編:現在の年を表示する
まずは、スプライトが現在の年を画面上に表示するシンプルなプログラムを作成します。
スクリプト
when green flag clicked
say (join [今年は ] (current [year v])) for 2 seconds

解説
when green flag clicked
:緑の旗がクリックされたときにスクリプトが開始します。say [ ] for 2 seconds
:スプライトが指定されたメッセージを2秒間表示します。join [ ] [ ]
:2つの文字列を結合します。current [year v]
:現在の年を取得します。
このスクリプトでは、join
ブロックを使って「今年は」と現在の年を結合し、スプライトが「今年は2025」のように表示します。
2. 発展編:年齢を計算するプログラム
次に、ユーザーに生まれた年を入力してもらい、現在の年から計算して年齢を表示するプログラムを作成します。
スクリプト
when green flag clicked
ask [あなたの生まれた年は何年ですか?] and wait
set [生まれた年 v] to (answer)
set [年齢 v] to ((current [year v]) - (生まれた年))
say (join [あなたの年齢は ] (年齢)) for 2 seconds

解説
ask [ ] and wait
:ユーザーに質問を表示し、入力を待ちます。answer
:ユーザーが入力した回答を取得します。set [ ] to [ ]
:変数に値を設定します。current [year v]
:現在の年を取得します。say [ ] for 2 seconds
:スプライトが指定されたメッセージを2秒間表示します。
このスクリプトでは、ユーザーに生まれた年を入力してもらい、現在の年から引くことで年齢を計算し、「あなたの年齢は○○」と表示します。
まとめ
基本編 では、current [year v]
ブロックを使って現在の年を表示する方法を紹介しました。発展編 では、ユーザーの入力を基に年齢を計算するプログラムを作成しました。「現在の年」ブロックは、時間や日付に関連するプログラムで活用できる便利なブロックです。これを応用して、カレンダーや時計、記念日を知らせるプログラムなど、さまざまな作品に挑戦してみてください。